名古屋市立大 蟹江助教授 体温差を測定、学会発表へ


年をとると血の巡りが悪くなり、足腰が弱くなるが、なかでも ふくらはぎの温度が著しく下がり、血液の循環が悪化している; ことを、名古屋市立大医学部の蟹江良一助教授(リハビリテーション医学 がサーモグラフィー装置を使って調べた。逆に、ふくらはぎは脚の中 で最も運動によって温度を上げやすいことも分かり、つま先立ち運動の 脚全体への効果が確認された。17日から名古屋市で始まった 日本サーモロジー学会で発表される。

蟹江助教授は、微妙な体温差を測定できるサーモグラフィー装置を使い名古屋市内の老人保健施設に入所している20人(平均年齢83.1歳)と成人20人(34.5歳) の脚の温度を測定した。 この結果、成人では太ももの表と裏、すね、ふくらはぎの4つの部分の平均 温度にほとんど差がないのに対し、高齢者はふくらはぎの温度が極端に低く、最も高い太ももとの間で、平均1.75度の差がある事が分かった。 次に、高齢者に 1日2回の自転車こぎなど、簡単な脚の運動を6週間続けてもらった。すると、太ももなどでは運動後も0.1-0.4%しか温度が上昇しないのに、ふくらはぎは1.7%に相当する0.54度あがったという。結果は、ふくらはぎリハビリに敏感なことを示しており、ふくらはぎを意識した運動が、足腰全体の血のめぐりに効果的なことが分かるという。ふくらはぎを鍛えるためには、つま先立ち運動をゆっくり繰り返す、ベッドの上での足首の曲げ伸ばしなどが効果的という。蟹江助教授は「従来はももの筋肉の訓練が積極的に行われてきたが、ふくらはぎこそが重要である事を科学的に実証できた」と話している。




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